最近YouTube関係の激しいニュースが多い。気になったのは以下。
- Googleがビバリーヒルズにオフィスを建てる。娯楽業界への足がかりとしてビバリーヒルズに新オフィスを構える。
- Google、YouTubeコンテンツ制作に1億ドルを投入へ。
- YouTubeがUIを改造中。TVとケーブルネットワークと競争するため、YouTube全体のオーバーホールを計画中、と幹部が言った。「テレビを見る感覚でYouTubeを見れるようにしたい」
- YouTubeが20チャンネルを作ってる。
- YouTube Liveが開始
- YouTube、著作権侵害ユーザーの“再教育プログラム”をスタート
まとめて言うと、自前でチャンネルを用意し、コンテンツ制作に大金を使い、生放送もでき、今前どおりユーザー参加型だが、よりよいプログラムが増えるよう再教育システムを導入ということですね。これはYouTubeがほぼ既存の放送局と同等の機能を持つということですね。まさにYouTubeが動画サイトからTVになろうとしているってことです。
YouTubeの対応デバイスの豊富さ、動画発表の手軽さを考えたらもう放送局必要ないんじゃないかと思っちゃいますね。TVの持つ電波を全部ネット通信に開放したらいいんじゃないかと極論したくなります。
この本核的なYouTubeのTV可の動きは、映像業界の死を早めることになるでしょう。オリジナル制作のクオリティがどれほどか気になるところではありますが、放送局はウカウカしてると情報・コンテンツのプラットフォームの立場を奪われるだけでなく、コンテンツ提供者としての地位も失いかねないですね。優秀な人材もどんどんそっちで仕事するようになるでしょう。
Netflixもオリジナルコンテンツ制作してますし、Amazonあたりもやりだすんじゃないかな。AmazonはAmazon Studioという人材発掘をやりだしてるんでそこで優秀な人見つけて投資することはあり得るんじゃないでしょうかね。Netflixのオリジナルコンテンツの監督はデビッド・フィンチャーだったりしますし。
よく「ネットとTVの融合」というフレーズが使われますけど、これは融合なんていう生易しいものではないんじゃないでしょうか?これは侵食っていうんじゃないですかね。
ぼくらが「テレビ」という単語で想起する事物がこれから決定的に変わっていくかもしれませんね。今までテレビがあってネットが別の世界にあって、という感覚でしたがYouTubeがここまでTV可すると、たとえばネットドラマとかネットTVとかっていう言い方に違和感を感じますね。
映像「業界」は死ぬでしょう。でも映像に対するニーズは無くならない。みんな面白い映画も番組も見たいです。そのニーズを引き受ける場所は変わってってことですね。映像の仕事をしたい、映像で人を感動させたいと思っている方はこれからどこに向かうべきかをきちんと見極めないといけないですね。
僕がフォローしてる方のこんなツイートもありました。
一昨日知り合いと雑談してたら仕事も企画力も抜群な人が最近テレビの仕事をやめてネットコンテンツの会社を立ち上げたそうだ。ここ2年くらい自分が知っている才能ある人たちはどんどんテレビから離れている。大地震を察知して逃げていく動物たちのように。
ネットに詳しくない年配の方はどうするという議論はありますが、スマートTVは、ネットコンテンツを今のTV見るのと同じくらい簡単に見せてくれます。GoogleTVもAppleTVもリモコンの操作なんか今の普通のTVよりわかりやすいんじゃないか。最近、GoogleTV用のiPhoneアプリを発見したので、AppleTV、GoogleTV、TV本体もiPhone一個で操作可能になりました。GoogleTVは初期設定でリモコンでTV本体も操作できるようになるんです。電源On/Off、音量調節etc…
もう放送局はいらないのかな。。。データ放送?何それ、ワロスって感じになってきましたね。